外科は消化器外科・消化器内科として消化器全般の疾患や癌の診断と外科的治療に力を入れ、全身麻酔を必要とする手術が行える設備と人員を備えています。具体的には胃癌や食道癌、胆嚢癌、膵癌、肝癌、大腸癌等の開腹手術と内視鏡（腹腔鏡等）を使った手術も行っています。特に肝癌は、肝切手術とラジオ波（ＲＦＡ）、血管塞栓術（TAE、TACE）と化学療法を併用し治療効果を高めています。胃・大腸癌は、胃・大腸カメラ等を使った検査はもちろん、腹腔鏡（低侵襲）手術を用い患者さんへの負担軽減と早期リハビリで離床努め、化学療法も併用しています。
　化学療法室を設置し、近年成長が著しい抗がん剤の治療でも新しい薬を積極的に取り入れています。
膵、食道の手術は一般的には大病院でしか行わないような手術も行っています。

また倉敷駅から近いという立地で、県北部や他県からも多くご来院いただいていますが、患者さんの要望に応じてかかりつけ医と連携し、安心して治療を継続できるよう紹介・逆紹介も積極的に行っています。

整形外科では、高齢や骨粗鬆症に起因した転倒による骨折が多く、骨粗鬆症の診断に有効なDEXAを導入、診断と治療を行い、大腿骨頸部、転子部骨折などに対しては、人工関節置換術・人工骨頭の手術を行っています。
術後早期にリハビリを開始し運動機能の回復と維持向上に努めています。高齢の方の治療には長期のリハビリが必要なこともあり、他の回復期病院や施設へ紹介し連携しています。また電子カルテによる院内クリティカルパスを使用することで治療効率を高めています。
またスポーツ外来で、膝関節（炎）症に対して内視鏡で滑膜切除（再建）を行うなど、若年層への治療にも力を入れています。

泌尿器科は、高齢者に多い尿路感染や排尿障害はもちろん、膀胱癌、前立腺癌などの治療も行っています。膀胱癌、前立腺癌は、手術と化学療法を併用して治療を行っています。
ＩＣＤ（インフェクション・コントロール・ドクター）として感染の治療全般を当科で診ているため、誤嚥性肺炎で入院される方も多くなっています。
また「かかりつけ医」として、往診・訪問診療にも力を入れており、ご自宅や施設でも安心して治療を継続できるように努めています。

外科の腹腔鏡下胆嚢摘出術・内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除は、低侵襲で行うため、術後の日数も短くできます。血管塞栓術とならんで、多くの症例数があります。

整形外科では、人工関節置換術（膝・大腿骨）は事前に手術日を決めて行うようにしています。骨折観血的手術は、転倒等で骨折した方の治療ということになるため術前の入院期間が長くなる傾向にあります。

泌尿器科は、前立腺肥大等での尿閉治療、膀胱癌や前立腺癌などの治療を積極的に行っています