肝細胞癌
肝細胞癌とは?
肝細胞癌は、肝臓の細胞ががん化して悪性腫瘍となったものを指します。
日本において肝細胞がんの約75%はB型またはC型慢性肝炎が原因となります。最近は、生活習慣病の増加とともに、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)が原因の発がんが増えています。アルコールによる肝炎も発がんの原因となります。
そのような、肝細胞癌にかかるリスクが高い方は、定期的な画像検査で早期に肝細胞癌をみつけることが非常に重要です。
治療
肝癌診療ガイドラインでは、肝臓の予備能(肝臓の機能)や腫瘍の状態によって、さまざまな治療法が提唱されています。
基本的にはガイドラインに沿って診療を行っており、ガイドラインで提唱されているすべての治療法が当院で対応可能です。(肝移植の適応の患者様は当院から岡山大学病院に紹介)。切除、経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈化学塞栓療法(TACE)、薬物療法を組み合わせて患者様毎に治療方針を決定しております。
当院での肝細胞癌治療症例(非切除も含めた553例)の5年生存率は64.6%と他の大病院にも引けを取らない成績と考えております。(図3)